言葉の誤用

意味にご用心

「そこで使うの変ですよ……、言葉の使うところが違う」という間違い。

あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行

他山たざんの石
手本となる、他人の良い言行」という意味ではなく、「参考にすべき、他人のよくない言行」。自分の石をみがくのに役にたつ他の山の石の意。
黄昏たそが(れ)る
物思いにふけ」という意味ではなく、「夕方になる」。
他力たりき本願ほんがん
他人の力に頼って事をなすこと」。本来は「弥陀の本願の力に頼って成仏すること」という意味の仏教用語。

知恵熱ちえねつ
頭の使いすぎによる発熱」という意味ではなく、「生後六、七か月頃から満一歳前後の乳児にみられる発熱」。
沈黙ちんもくは金、雄弁ゆうべんは銀
沈黙の方が、雄弁よりもまさっていることのたとえ」。本来は「沈黙より、雄弁の方がまさっていることのたとえ」。古代ローマで生まれたことわざ。当時は金より銀の方が価値が高かった。金は、見た目は綺麗でも役に立たないたとえ。

追撃ついげき
先行するものを追い上げること」という意味ではなく、「逃げる敵を撃つために追いかけること」。(い)討ち/(い)撃ち。
かぬこと
つまらないこと」という意味ではなく、「今までの話とは関係のないこと」。「――をうかがいますが」。
つつましい
倹約、質素」。「倹約、質素」には「つましい」があり、「慎ましい」の本来の意味は「遠慮深い」。
熟熟つらつら/倩倩
ながなが」という意味ではなく、「よくよく」。熟/熟熟つくづく。「ずらずら」との混同か。ちなみに、「連連」は「れんれん」、続いていて絶えることのないさま。辞書『新明解』の「つらつら」の説明がとても魅力的だったので以下に転載いたします。〔今までよくは考えなかった事の意義や、見過ごして来た事どもを〕改めて考えたり見つめたりして、真の価値はどこに在るかについて認識を新たにすることを表わす。

天地無用てんちむよう
上下どちらでも構わない」という意味ではなく、「上下をさかさまにするな」。
天手古舞てんてこま
忙しくて混乱する様」という意味ではなく、「休む暇もなく、忙しく動き回ること」。

とっちゃんぼう
外見が老けてる若い人」という意味ではなく、「年齢の割に幼い面がある人」。
鳥肌とりはだが立つ
感動によって肌にぶつぶつが出る現象」という意味ではなく、「寒さや恐怖、あるいは不快感によって肌にぶつぶつが出る現象」。

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