言葉にご用心
「微妙に何か変……、そんな言葉はありません」という間違い。
し
- 食指が動く
- 「触手が動く」「食指をそそる」は誤り。ちなみに、野心をいだいて徐徐に行動にうつすのは「触手を伸ばす」、そそるのは「食欲」。
- 初心忘るべからず
- 「初心忘るるべからず」は誤り。(世阿弥の「花鏡」にある言葉)学び始めた当時の気持を忘れてはならないという意。助動詞「べし」は動詞およびそれと同じ活用型の助動詞の終止形に接続する。
- 知らぬが仏
- 「言わぬが仏」は誤り(「言わぬが花」と混同されやすい)。
- 白羽の矢が立つ
- 「白羽の矢を当てる」は誤り。人身御供を求める神が、求める少女の家の屋根に白羽の矢を立てるという俗説から。
- 素人離れ
- 「素人跣」は誤り(「玄人跣/玄人裸足」と混同されやすい)。専門家でないのにまるで専門家のようにすぐれていること。
- 人間到る処青山あり
- 「人生いたるところ青山あり」は誤り。故郷を出て大いに活躍すべきである、との意。「人間」とは世の中のこと、「青山」とは墓場のこと。
す
- 凄まじい
- 「すざましい」は誤り。
- 済みません
- 「すいません」。本来は「すみません」。「すまない」。
- 寸暇を惜しんで
- 「寸暇を惜しまず」は誤り(「骨身を惜しまず」と混同されやすい)。僅かな時間を大切にして、という意味。
- ストリーキング
- 「ストリートキング」は誤り。streaking。(「疾走する」の意) 街頭など人中を全裸で駆け回ること。「street king」ではない。
せ
- 急いては事を仕損ずる
- 「強いては事を仕損ずる」は誤り。
- 脊椎動物
- 「脊髄動物」は誤り。「脊椎」とは、「椎骨」、脊椎動物の脊柱(背骨)を形成する骨のこと。「脊髄」とは、脊柱管内にある中枢神経のこと。
- 責任転嫁
- 「責任転換」は誤り。
- 世知辛い
- 「せちがない」は誤り。生活していきにくい、打算的でこせこせしている、という意味。
- 雪辱戦
- 「屈辱戦」は誤り。
- 先見の明
- 「先見の目」は誤り。将来どうなるかを前もって見抜く見識。また、「せんけんのみょう」は誤読。ここから「先見の妙」といった誤字も見受ける。
- 前門の虎、後門の狼
- 「前門の狼、後門の虎」は誤り。一つの災難から逃れたと思ったら、別の災難に遭うことのたとえ。一難去ってまた一難。
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