言葉にご用心
「微妙に何か変……、そんな言葉はありません」という間違い。
あ
- 愛嬌を振り撒く
- 「愛想を振り撒く」は誤り。
- 合(い)の手を入れる
- 「合いの手を打つ」は誤り(「相槌を打つ」と混同されやすい)。「合の手/間の手/相の手」とは、会話・物事の進行の間に別の人が挟む言葉・物事のこと。
- 青息吐息
- 「青色吐息」は誤り。困難な状況におかれたときにつく、ため息。
- あからさま
- 「あらかさま」は誤り。また、「明からさま」と表記するのは誤字。
- 明るみに出る
- 「明るみになる」は誤り(「明らかになる」と混同されやすい)。
- 悪逆無道
- 「悪逆非道」は誤り(「極悪非道」と混同されやすい)。
- 味わわせる
- 「味あわせる」は誤り。「味わう」「味わい」。
- 足を掬う
- 「足元を掬う」は誤り。相手のすきにつけ入って、失敗や敗北に導くこと。
- 中らずと雖も遠からず
- 「当たらずとも遠からず」は誤り。
- 後へも先へも行かぬ
- 「後へも先へも引けぬ」は誤り。進退きわまる。
- 阿呆/阿房
- 「あほ」。「あほ」は近代以降から。「阿呆/阿房」はともに当て字。ちなみに、史記-秦始皇本紀「鹿を指して馬となす」で知られる「馬鹿」も当て字。起源は、梵語のmoha(愚の意)の音写「慕何」「莫迦」や、家を潰すほどの愚か者という意味から来た「破家」とも。
- 荒らげる
- 「荒げる」。本来は「荒らげる」。
- 荒療治
- 「荒治療」は誤り。
- 暗礁に乗り上げる
- 「デッドロックに乗り上げる」。deadlock、交渉などの行きづまりのこと。lockをrockとまちがえたところから使われる。
い
- 良い事尽くめ
- 「良い事だらけ」は誤り。「だらけ」は、一般に好ましくない感じのものに付いて用いる。
- 怒り心頭に発する
- 「怒り心頭に達する」は誤り。心底から激しく怒ること。
- いさ知らず
- 「いざ知らず」。本来は「いさ知らず」。副詞「いさ」を感動詞「いざ」と混同してできた語。「子供なら――」。
- 異体字
- 「異字体」は誤り。漢字や仮名の、標準的な字体以外のもの。異体文字。
- 一念発起
- 「一念奮起」は誤り。心をいれかえて、ある事をなしとげようと決心すること。
- 一見の価値有り
- 「必見の価値有り」は誤り。
- 一触即発
- 「一即触発」は誤り。
- 一緒くた
- 「一色単」は誤り。ちなみに、「一緒」は本来「一所」。
- 一所懸命
- 「一生懸命」。これは「一所懸命」から出た語。
- 一寸先は闇
- 「一瞬先は闇」は誤り。
- 一世一代
- 「一生一代」は誤り。
- いっその事
- 「いっそうのこと」は誤り。〔「一層」からか〕むしろ。
- 弥が上にも
- 「否が応にも」は誤り(「否が応でも」と混同されやすい)。「嫌が応でも」としても誤り。「弥が上にも」とは、ますます、「否が応でも」とは、否でも応でも、の意。
- 言わずもがな
- 「言わずもかな」は誤り。言う必要のないこと。むしろ言わない方がよいこと。言うまでもないこと。強く望み願う意を表す終助詞「もがな」(もとは「もが+な」とも「も+がな」とも)。
- 引導を渡す
- 「印籠を渡す」は誤り。相手に教えさとすように言うこと、また、最終的な宣告をすることなどにいう。
う
- 上には上がある
- 「上には上がいる」は誤り。
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